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What do you want ? -ビジネス編-#6 計数的な経営管理について(1)
著 者: office SeI <オフィス セイ>
 
私がお伝えしたいのは、計数管理のベースは、
キャッシュフローである、という1点です。

つまり計数的マネジメントは現金の入りと出に集約されるのです。
利益ではありません。キャッシュです。

ここのところを誤解している方が本当に多いので、強調してもう一度いいます。
経営管理を利益概念で行ってはいけません。

利益概念は、企業開示制度において、現代の制度会計が要求しているもので、
制度報告会計(財務会計)上で使うものだとご理解ください。

ただこの利益概念が、現在の経済社会においては、
主要な業績評価指標となっていることも事実です。

株価の割安・割高感も、利益概念を使った指標(株価収益率など)を
もとに判断されるのが一般的です。

それは社会に公開される経営成績が、
この制度会計に準拠して計算された利益を中心に報告されるからです。

そのため会社の会計システム上、
キャッシュをベースとした管理会計ができない、あるいは、

キャッシュ管理は別個に手作業で行うため、有用な経営管理情報として集約できない、
といった会社も多数あります。

こうした中、とにかく利益を大きくすることが、
株主をはじめとするステークホルダー(利害関係者)への貢献となり、
株価の維持・上昇につながると、多くの人々に信じられています。

確かに短期的には、そのような事実も見受けられますが、
それは企業の長期的な存続の本質ではありません。
利益はひとつの尺度にすぎません。

現在の経済社会上、利益を大きくするという観点も必要ではありますが、
過度に囚われすぎると弊害が生じます。 
黒字倒産などは典型例です。

また詳細は避けますが、利益概念自体がとても曖昧なものだという問題もあります。
もともと「利益は意見だ」といわれるように、
本質的に歪められやすい性質をもつのが現代会計によって計算された利益です。

加えて現在の制度会計は、発生主義(実現主義)会計に、
キャッシュフローをベースとした確率論的な発想、手法が
中途半端に入り込んでいて(退職給付会計、ストックオプション会計、減損会計)、
利益概念がなんだかよくわからない、「全体として大体こんなもんだよね」、
というものになっています。
支払いの決済を「大体こんな感じ」でやっていたら、会社潰れちゃいますよね。

それはともかくとして、企業が日常的に、そして長期的に繊細に管理し、
コントロールしなければならないのは、キャッシュです。

このような認識はようやく近年になって強まってきました。
財務諸表のひとつにキャッシュフロー計算書が組み込まれたり、
事業や部門の業績評価の指標として、

利益をキャッシュ概念に近づけるように修正した
EVA(エコノミック・ヴァリュー・アディット)を使うことが流行したりするなど、
キャッシュベースのマネジメント思想が広がりつつあります。

しかし、会計の歴史の中で、単純な現金主義会計の問題点を修正するように発展してきた、
長い歴史をもつ利益概念の呪縛は強く、キャッシュの重要性を認識しながらも、
なかなかそこを超えることができない現状もあります。

その理由としては、現金主義会計に戻るというのは退行ではないか
という誤解もありますが、
過去の単純な現金主義会計と違って、キャッシュベースのマネジメントは、
かなり高度な専門的知識と訓練が必要である、ということもあげられます。

そこには、割引現在価値の算定、割引率の設定などの基本的な部分から、
リアルオプションなどの金融工学の知識まで、複雑で難解な知識・技法が必要となります。
 
でも、キャッシュフロー・ベースト・マネジメント(CFBM)の基本はシンプルです。
(何でも原理原則はシンプルですよね)

 

このアーティクルの全貌と私の正体は以下のサイトでご覧になれます。
http://www.office-sei.jp/

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  office SeI 〈オフィス セイ〉
  
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  板垣 善昭 (いたがき よしあき)
 E-mail
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アーティクルリソース:http://www.viralarticle.com/

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