薬物による脱毛症、その発生率と管理および回避について
著 者: 武相荘翁
多くの薬は毛周期に干渉して、
脱毛症を起こしている可能性があります。
脱毛症を起こす薬は、主に2つの異なる機序により
成長期毛包に影響を及ぼしているものと思われます。
脱毛症を起こす一つ目の機序は、毛球で、
毛髪成長のために行われる細胞の
有糸分裂活動の停止を誘導することによって
脱毛を起こすことで(成長期脱毛)。
二つ目の機序は、毛包を
早く休止期にすることによって
脱毛を引き起こすことです(休止期脱毛)。
成長期脱毛では、
脱毛が薬剤投与の通常数日から
数週間後から起きるのに対して、
休止期脱毛において、脱毛が明らかになるのは
薬剤投与の2-4ヵ月後に明白になります。
成長期脱毛は抗悪性腫瘍薬の突出した副作用で起こります。
抗悪性腫瘍薬は毛球に損傷を与え、
毛髪成長のために行われる細胞の有糸分裂活動を阻害します。
休止期脱毛は、
インターフェロン、高脂血症治療薬、
抗凝固剤、ビタミンAなどが
原因となっている可能性があります。
薬物性の脱毛は、
薬物の使用をやめると通常元に戻ります。
薬物による脱毛症の発生と程度は、
個人個人の体質により変わります。
ごく希しか脱毛を引き起こさない薬もあれば、
大部分の患者に脱毛を引き起こす薬もあります。
多毛と多毛症も、
薬剤投与と関係している可能性があります。
多毛に関連性が深いと考えられている薬剤は、
テストステロン、danazol、コルチコトロピン(ACTH)、
メチラポン、筋肉増強剤とグルココルチコイドなどです。
多毛症は、
シクロスポリン、ミノキシジルとジアゾキシドによって
起きる副作用のうち一般的なものです。
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